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持続可能性を実現できるか?日本のゴルフ場灌水システムの現在地

みなさん、こんにちは。
先月は約10日間ベトナムに出張に行ってきました。
すでに一部ではメディアにも出ていますが、顧問先のゴルフ場がコース改修工事を実施することなり、そのために新設ゴルフ場の工事現場の視察や設備メーカーとのミーティングでした。

現在ベトナムでは全土で88のゴルフ場が開場していますが、今後オープンを控えている約220コースのプロジェクトが動いているそうです。東南アジアのゴルフディスティネーションといえばタイが有名ですが、タイ全土でも約300コースと言われていますから、それに一気に追いつく勢いで開発が進んでいるということからも、その活気が感じられます。

そんな工事の中でも特に目を引いたのが、今回の記事になっている灌水(かんすい)設備です。一般のゴルファーにはあまり耳馴染みがない設備ですが、フェアウェイやグリーンの側にあるスプリンクラーは見たことがあると思います。

ゴルフ場にとって「水」は生命線ですが、その水の管理はコース管理の作業の中でも最も苦労が多い部門です。
約30年前の設備を使っている日本と、現代の設備を使っているベトナムでは、ベトナムの方がはるかに近代化されており、弁の制御は全てスマホで行われ(日本はその場に行って手で開け閉めが主流)、故障箇所も全てGPSで把握(日本はダウジングと長年の勘で把握)、遠隔でエンジニアが故障を修理もしています。気象データから散水量の自動計算(日本は天気予報を見てキーパーが判断)と、どちらが新興国でどちらが先進国なのかとショックを受けました。
不足するコース管理の人材に外国人人材を雇用する案もありますが、日本の作業を見たら呆れて帰国されるのでは?と本気で心配しました。

そんな日本も耐用年数が過ぎて更新すれば最新になるのかと思いきや、なぜかほとんどのゴルフ場が旧来の工法やシステムを入れているという現場に衝撃を受けました。
その危機感から書いた今回の記事は、ゴルフ事業者はもちろん、ぜひ一般ゴルファーの方にも読んでいただきたい内容です。

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MEDIA PUBLICATIONS
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月刊ゴルフマネジメント連載#38 コンセンサス(合意形成)はなぜ難しいのか?合意形成に必要なのは「急がば回れ」

どんなに優れた戦略や意思決定があっても、それが実行されないと目標は達成できません。
だからこそ多くのリーダーが、「なぜあの人は決まったことをやらないのか?」「なぜすぐにやらないのか?」と苛立っているケースが多いのではないでしょうか?
今回は、組織における合意形成の難しさと、それを解決するためのステップについて考えていきたいと思います。

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POSTSCRIPT
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今回のベトナム出張では首都「ハノイ」と、中部リゾート地「ダナン」のコースを訪問しました。中でも世界トップ100コースの一つHoiana Shores Golf Course(アジアでは4コースのみ)は格別で、コースデザインはもちろん、メンテナンス、ファシリティ、サービス、全てが、私が過去に訪れたコースのなかでも超一流でした。

これはタイでも同じでしたが、ゴルフ後進国だからこそ、ゴルフ先進国である米国やオーストラリア、イギリスの支配人やキーパーが配置されており、その下でベトナム人スタッフがゴルフ場オペレーションを学ぶと言う仕組みになっているで、グローバルスタンダードに作業が教育・アップデートされています。

日本のゴルフ場では教育も不十分な上、内製で人材が配置されるため、サービス、設備投資、人材マネジメント、アカウンティングなどの知識がない状態でマネジメント人材が配置されており、その結果どんどんと世界のゴルフ場から遅れをとってガラパゴス化が年々深刻になっていると感じます。
新しいコースを見ると、ついつい少し憂いてしまいますが、これからもゴルフビジネスに関わる皆様に有益な情報がお伝えできるように頑張ります!
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