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オーガスタ・ナショナルGCのメンバーになると?

こちらの記事は2021年に書かれたものを、2025年4月10日にOpenAIのAIエージェント「Deep Search」を使って情報を収集し、筆者が現地で調査した内容と合わせて再編集したものです。

松山英樹選手の感動的な優勝で幕を閉じた2021年のマスターズですが、その栄誉としてメンバーの証であるグリーンジャケットを贈呈される光景を目にして、オーガスタナショナルのメンバーってどういう人達?と気になった方も多いのではないでしょうか?

実はビル・ゲイツやウォーレン・バフェットといった名だたる著名人を含めた300名ほどがオーガスタナショナルのメンバーと言われていますが、その詳細は明らかにされていません。

謎に包まれたオーガスタのメンバーについて、アメリカのゴルフサイトGolf.comの記事とAIの情報を参照にしながら、解説していきます。

目次

クラブの歴史と設立背景(マスターズとの関係)

オーガスタ・ナショナルGCは1930年代初頭に設立されました。名アマチュアゴルファーのボビー・ジョーンズが1930年に現役を引退した後、「理想のゴルフコースを建設したい」という夢を抱き、ニューヨークの実業家クリフォード・ロバーツと協力してクラブ設立を進めました。ジョージア州オーガスタに用地が決定し、1931年にコース造成を開始、1932年12月に限定的にプレー可能となり、1933年1月に正式開業しています。
クラブ創設当初から毎年の招待競技会の構想があり、1934年に第1回大会が開催されました。当初はジョーンズが「Masters(巨匠たち)」という名称を控えたいと考えたため「オーガスタ・ナショナル招待トーナメント」と呼ばれていましたが、1939年から正式にマスターズ・トーナメントと改称され現在に至ります。
以降マスターズは毎年4月第2週にオーガスタ・ナショナルGC開催され、その名声と歴史は大会と切り離せないものとなっています。

会員権の価格

オーガスタ・ナショナルは非公開企業が所有するクラブであり、財務や会費に関する公式な公開情報はありませんが、いくつかのメディアによる報道によると、会員権の価格自体はもともと350ドル程度で現在でも5000ドル程度だそうで、入会金は約4万ドル程度という説が有力とされています。

年会費についても「数千ドル」(年間で数千ドル=数十万円程度)と見られており、具体的な額は不明ながら意外にも比較的リーズナブルだと評されています​。

いずれもクラブが公式に発表しているものではありませんが、この水準は同格の超名門クラブと比べてはるかに安価です。その理由としてオーガスタ・ナショナルはマスターズの放映権料やスポンサー収入、グッズ販売などで莫大な収益を得ているため、会員から多額の金銭を徴収しなくても運営できる財政基盤があると考えられています。

金額だけで言えば世界にはもっと高額なプライベートコースはありますから、言い換えれば、会員にとっての経済的ハードルは意外に低く、「金さえ積めば入れるクラブ」ではなくお金では買えない人脈と名誉こそが要求されるクラブといえます。

このあと続く内容で、さらに詳しく解説します。

入会基準

約300名の会員で構成されていると言われていますが、クラブ側は秘密主義を徹底しており、会員名簿が公開される事はないので、正確な人数やメンバーの氏名は明らかにされていません。

会員になる為には、クラブによる厳しいスクリーニングによって直接指名を受ける必要あるそうで、自分から立候補することは出来ないと言われているどころか、「ぜひ入会したい」と直接アプローチすることはタブーで、そうした行為はかえって選考対象から外れる原因になるとも噂されています​。
さらに申請後も承認まで数年間を要すると言われています。こう聞くと秘密結社みたいですね..。

ちなみに日本人メンバーは過去に一人だけ在籍していたと言われていますが、メンバーは政治家、実業家、スポーツ団体の会長、など錚々たる顔ぶれと言われています。
以前は女性メンバーは0人でしたが、世界的な男女差別や人種差別撤廃の動きなどから、現在は4名の女性メンバーが在籍しているのではないかと言われています。

宿泊施設

オーガスタナショナルにはメンバー専用の宿泊棟(キャビン)が10棟あり、合計で100名以上が泊まれるそうです。

マスターズ・トーナメントの際にアマチュア招待選手が泊まることで有名なクローズネストは、クラブハウスの屋根裏に備えられた簡易宿泊施設で、メンバーが泊まることはほとんどないそうで、キャビンの宿泊費は1泊100ドル程度だそうです。

キャビンの中でも有名な「アイゼンハワーキャビン」はアイゼンハワー元大統領が同コースのメンバーだったことも有り、シークレットサービスも泊まれるような設計で造られており、別名「リトルホワイトハウス」とも呼ばれています。

オーガスタの会長

現在はFred Ridley氏が会長を務めていますが、トップアマチュアとしてマスターズ他メジャー大会に出場するほどの一流のアマチュアゴルファーであり、法学博士でもあります。
創設者のボビー・ジョーンズがそうであったように、ゴルフ、インテリジェンス、リーダーシップが備わったアマチュアゴルファーがリーダーに選ばれるようです。

さすがにオーガスタナショナルの会長ともなると、その影響力は世界のゴルフ協会と並ぶものなので、ゴルフ産業や政治への影響も考えて選任されていると予想されます。

プレーできる期間

オーガスタナショナルの営業期間は毎年10月から5月までの約8ヶ月ですが、そのうちマスターズトーナメントの前後は使用できないため、のこりの約7ヶ月がメンバーがプレーできる期間となります。
メンバーはゲストの同伴が許可されていますが、ゲストを連れて来られる日はシーズン中の特定日に限られるなど制限されており、メンバーが到着するまでゲストは施設に入ることさえできないそうです。

プレーフィーは噂によるとメンバーは無料で、ゲストは40ドル程度、キャディフィーを入れても120ドル程度とかなり良心的な価格と言われていますが、定かでは有りません。

グリーンジャケット

オーガスタナショナルのメンバーの象徴であるグリーンジャケットは、オーガスタナショナルGCのメンバーと「マスターズ」の優勝者のみ着ることを許されている特別なジャケットです。

このジャケットは「マスターズ」が開催される折に見に来たパトロン(観客)が何かわからないことがあった時に「メンバーに聞けばわかる」という〝識別アイコン〟のためと、通常のプレーの際、すべての費用がメンバーに請求されるシステムなので、レストランのウエーターがチェックをする相手が分かるという目的があると言われています。

ちなみにマスターズ優勝者に贈られるグリーンジャケットは正式なメンバーの証ではなく、オーガスタに来た時のみ着用が許されるという制限付きのものです。

クラブイベント

通常のゴルフ場で開催されるクラブチャンピオンやシニア競技のようなものはありませんが、年に4回メンバー専用のイベントが開催されているようです。
・10月 オープニングパーティ
・11月 ガバナーズパーティ
・3月 ジャンボリーパーティ
・5月 クロージングパーティ

どんな会なのか想像もつきませんが、あれだけのトーナメントを開催するコースなので華やかなパーティなのでしょう。

地下室には数々のビンテージワイン?

噂によるとクラブハウスの地下には大きなワインセラーがあり、そこにメンバー達が個人のワインコレクションを置いているそうです。

錚々たる顔ぶれのメンバーですから、貯蔵してあるワインもすごそうです。

メンバーにならなくとも、生涯で1回はプレーしてみたいコースです。

まとめ

世界最高峰のゴルフクラブであり、毎年マスターズ・トーナメントを開催されるオーガスタナショナルゴルフクラブは、完全招待制の会員制クラブであり、会員になるためには現会員達の推薦を受けた上でクラブ側からの招待を待つ必要があります。その選出過程は厳格な審査があり、社会的地位や人格、繋がりが重視されるとされていますが、選考基準は完全非公開です。

費用は意外と安価であり、入会金は約4万ドル程度、年会費も数千ドル程度と推定されいます。高額な会費はむしろ必要とせず、「金では入れないクラブ」として知られています。

また会員の特典は極めて豊富であり、コースを自由にプレーできるほか、会員の伝統であるグリーンジャケット授与、クラブ内にある豪華施設の使用、マスターズ期間中の特別アクセス、ゲストの招待など多くの特典があるとされています。

会員構成は超一流のCEO、政財界の要人、著名アスリートなど社会的影響力のある人物が選ばれており、クラブ側の厳しい審美眼によって維持されています。

この記事を読まれた会員の方がいたらぜひ連れて行ってください!(笑)

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この記事を書いた人

ゴルフ活動家
ゴルフビジネスに特化したコンサルティング、ゴルフ場のオーナー代理人、ゴルフコース改修プロジェクトマネージャー、人材育成のためのコーチング、セミナーや執筆をしてます。詳しくはプロフィールページをご覧ください。

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