月刊カジュアルゴルフ7月号に掲載されたコラムです。
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世界ゴルフラキングに制度改定の動き
世界各国での開催されるツアーに出場する選手の実力を計るための指標として1986年に誕生した男子ゴルフ世界ランキングは、1999年からはメジャー大会や世界ゴルフ選手権などの出場資格を決定する要件として「世界ゴルフランキング50位以内」が加えられるようになったため、これ以後のランキングはさらに重要な意味を持つようになりました。
既存のシステムでは、ゴルファーの合計獲得ポイントを、過去2年間にプレーしたイベント(試合)の数で割り、1試合あたりの平均獲得ポイントを算出することでランキングを毎週アップデートしています。
1試合で加算されるポイントは「Strength of field(フィールドの強さ)」によって決定されますが、これはその試合で勝利することの難易度(勝利の価値)と比例しており、例えば全米オープンのような世界のトッププレイヤーが150名以上出場する試合での優勝と、日本ツアーでの優勝の価値は当然違うので獲得できるポイント差が付けられているのです。
しかし現在はその高額な賞金ゆえに米ツアーに世界のトップランカーが集中していることもあり、トップランカーが参加していない欧州ツアーや日本ツアーで獲得できるポイントが高すぎるという指摘が相次いでいます。
このランキングには世界で23のツアーと約2,000人の選手が参加していますが、フェアネスを重視すると世界大会も米ツアーと変わらない顔ぶれになる可能性があり、自国の活躍を見たいゴルフファンにとっては残念な改定になる可能性もあります。
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