デュアルライフをして分かった。現代は月に15万円あれば豊かに暮らせる時代

タイでの海外居住や日本との二拠点生活をする中でもっとも自分の価値観に最も影響を与えたのは、お金や生活に対する不安が減ったという事かもしれません。

これは自分が体験する中で、テクノロジーの進化によって「豊かさ」は安く手に入ることを知ったという実体験が大きいように思います。

目次

生きるために必要な「衣食住」と「娯楽」と「つながり」

具体的にいうと、人間が生きていくためには「衣食住」はもちろん、生きる楽しみを見つけるための「娯楽」、自己承認を満たす「社会的なつながり」などが挙げられます。
とにかく生きられれば良いと言っても、それが不幸ではサスティナブル(持続的)ではありません。
あくまでもそれを無理なく続けられる快適性が必要です。

実は低い生活コスト

ここで述べたいことは、それらに必要なコストが下がっているということです。
例えば衣食住でいうと、物価の安い東南アジアでは4-5万円/月のコンドミニアムにジムとプールが付いていて、食事は1食200-300円で十分に美味しいものが食べれて、服も常夏なら1年中半袖短パンで過ごせます。
加えて、掃除はハウスキーパーに頼めば1,500円程度、洗濯も1キロあたりで250円程度でアウトソースできます。

娯楽も本や漫画はkindleでタダで読めますし、映画もHuluNetflixで月に1,000円程度で見放題。ゴルフもトワイライトで回れば3,000円程度でできるコースもあるので、週1度くらいのペースでプレーしても大した金額になりません。知識を高めるための教育もJMOOCなどを使えば大学講義をオンラインで無料で受けることができます。

さらにLineMessengerを使えば世界中の人とタダで会話もできます。
私はサーバーを年間でレンタルして自分のブログやサービスを提供するウェブサイトを開設していますが、このコストも年間10,000円程度です。ウェブサイトもテンプレートで作りました。
Facebookなどの無料のSNSを使ってシェアすれば世界中の人に自分の存在を知ってもらい、メッセージアプリでコミュニケーションすることもできます。

移動も車はGrabUberなどのライドシェアを使えば保有や維持するコストもかからないし、LCC(格安航空会社)を使えば新幹線よりも安い値段で国境を超えどこへでも行くことができます。

実際に私は先日LCCを使って名古屋からタイに2週間滞在しましたが、渡航費は2.7万円(税なども全て込み)、滞在費は食住合わせて7万円程度でしたから、10万円あれば2週間海外に出て働くことなど難しいことはありません。

(thai Lion Airの機内)

しかも、今述べてきた体験はすべてスマホ1台で出来る時代です。
そのスマホもアンドロイド端末だと1-2万円のもので十分に使えますし、通信料も格安SIMを使えば2,000円/月程度です。

15万円稼ぐことは誰でもできる

更に言えば生活に必要な月15万円を稼ぐというのもそんなに難しいこと思えません。
クラウドソーシングで働いても良いし、タイムチケットのように自分の時間を販売することもできます。インターネットで海外商品販売のECをしても良いし、特別なスキルや知識があればオンラインで情報商材を販売するのも良いでしょう。

それでもお金に執着するの?

ジム&プール付きの部屋に住んで、毎日読書と映画ざんまい、たまにゴルフをして、SNSなどで自分の体験をシェアすれば世界中の人と繋がり、その人たちとチャットができる。
そんな時代おいて、お金を稼ぐこに執着したり、将来の年金の心配などをしている人を見ると何だか不思議な気持ちになります。
老後2000万円問題が話題になりましたが、日本で2000万円を貯めることよりも、生活コストの低い国や、自分が働きやすい場所など、世界中で場所を選ばずどこでも生きられるスキルを身につける方がはるかにリスクが低いと思うからです。

しかもこれは海外に住むという前提ではなく、日本の田舎でも可能だと思います。
空き家が増えている日本の田舎では数十万円、場合によっては無料で空き家を土地付きで購入できます。
モビリティや娯楽の面では少し寂しい気もしますが、ゆっくりと静かに生活したいという人にはその選択肢もアリなのではないでしょうか。

高コストなのは場所や組織にとらわれる働き方

逆に現代では場所や組織に依存する働き方は高コストになります。
東京でしか仕事が得られないとなると、必然的に東京に住み、高い生活コストを支払うことを余儀なくされます。通勤やオフィスにとらわれる時間というコストも消耗しますし、人間関係に縛られると、自分に対する投資が減少します。

人口の都市集中や、過疎化による地方創生が課題として挙げられていますが、こうしたワークスタイル教育によって人生の選択の幅を広げることの方が意味があるのではないかと思います。

そして、生活に必要なお金はどこでも簡単に稼げる時代になってくると、「働く意味」が重要な時代になります。
自分が豊かな生活を送る分には強度の高い仕事や嫌な仕事をしなくて良い時代というのは、遣り甲斐を重視する時代です。
そのやり甲斐はお金や名声といった外発的動機付けにから発するものではなく、自分が意味を感じる仕事をするということです。このことは後に書く読書ログ「ニィータイプの時代」で述べます。

頭で知っているのと、体験として知っているのは全然違う

この記事を読んで皆さんが思うことは何でしょうか?
おそらく、低コストで豊かな生活が送れることを初めて知ったという人は少ないと思います。
なぜなら年金だけで海外で豊かに老後を暮らしている人のニュースというのは誰もが見た事があるからです。
しかし、実際に「やったことがある」という方は意外と少ないのです。

実際に1ヶ月でも良いのでやってみるとお金に対する恐怖が一気に薄れます。
それが上述した「日本で2000万円を貯めることよりも、世界中どこでも生きられるスキルを身につける方がはるかにリスクが低いと思う」ということの真意です。
知識として知っていることと、実際の体験から体に刻まれた知識では質が違います。
ぜひ多くの人に、物質的価値にとらわれない豊かな生活も知って欲しいと思います。

この記事を書いた人

ゴルフ活動家
ゴルフビジネスに特化したコンサルティング、ゴルフ場のオーナー代理人、ゴルフコース改修プロジェクトマネージャー、人材育成のためのコーチング、セミナーや執筆をしてます。詳しくはプロフィールページをご覧ください。

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