読書ログ『ニュータイプの時代』

問題が希少化する時代に活躍する「ニュータイプの時代」

山口氏の本はこれまでも「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス」~ (光文社新書)」や「劣化するオッサン社会の処方箋~なぜ一流は三流に牛耳られるのか~ (光文社新書) 」「武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50」など読んできましたが、それらの補足として読むべきなのが「ニュータイプの時代」です。

目次

問題の希少化というメガトレンドが人材要件を変える

物やサービスが溢れる時代にになると多くの物質的な問題が解決されると、相対的にその「問題」自体が希少となる。

イギリスの経済学者ケインズ氏は1930年に出した論文で、このまま人類が物質的豊かさを発展させると100年後すなわち2030年には人間は週に15時間働けば十分に生きて行ける時代になると予言していますが、私たちの労働時間は減るどころか増えています。
労働の価値が減少しているにも関わらず、労働の供給量は変わらないということは多くの人がしている労働は虚業的労働(意味のない仕事)と言えます。
これはイノベーションのジレンマでも述べられていますが、革新的な技術やアイディアで成長した企業も物資的な成長を求める過程でその革新性は失われていくことからもわかりますが、意味のない仕事を生み出すのはその意味自体が減少していくからなのです。

モチベーションを与えるニュータイプ

実際に調査によると働く人の80%以上が自分の仕事に意義や遣り甲斐を見出せないという結果があります。
これは以前に私も書いた「人が幸せに生きていくには15万円あれば十分という」記事にもありますが、多くの人が働いているのは人生の豊かさを享受するための労働ではなく、社会システムの一部として機能しているという意味合いが強いように思います。


要するに仕事にモチベーション(動機付け)を与えることは希少化していて、働く意味や意義、使命を与えるニュータイプこそがこれからの時代に必要な人材要件になるというお話です。

待遇より意味で選ぶ優秀な労働者

実際に待遇で仕事を選ぶという人よりも、その仕事が持つ意味で仕事を選ぶという人の方が優秀な人材が多い気がします。
これは私が経営した経験からもそう思いますし、私の友人でも海外の大学でMBAを学んだ優秀な人材が、高い報酬を捨てて環境関連企業に就職した人の話を聞いたときにも思いました。
コーチング的な観点からみても内発的動機付けをもった人材の方が高いパフォーマンスを発揮するというのは明らかです。

コーチという仕事はニュータイプ

このような視点から見ていくと、私たちコーチという仕事はニュータイプと呼べるかもしれません。
達成までのストーリーを作り、クライアントに内発的な動機を与え、その人の能力ややる気を引き出すという仕事は文字通り”することの意味を与える”ということです。
良いコーチになるためにはニュータイプに必要とされる好奇心や直感力を磨くことが必要なのかもしれません。

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この記事を書いた人

ゴルフ活動家
ゴルフでライフスタイルやビジネスを豊かにするための活動をしてます。詳しくはプロフィールページをご覧ください。

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