月刊カジュアルゴルフ5月号に掲載されたコラムです。
月刊カジュアルゴルフのウェブマガジンはこちらからご覧になれます。
軽量シャフトではヘッドスピードは上がらない
「シャフトを軽量化するとヘッドスピードが上がるから飛ぶようになる」「最近はプロでも軽いシャフトを使って飛ばしている」こんなことを言われたら「確かに!」と思ってしまいますよね。
でもそんな方は要注意です。「確証バイアス」とは、認知バイアスの一種で、自分にとって都合のいい情報ばかりを無意識的に集めてしまう「思い込み」の事を言います。
アメリカで最も有名なゴルフギアサイトのGOLF WRXによるシャフトの重量の実験によると、同じクラブヘッドに40g,50g,60g,70gのそれぞれ重量が違うシャフトを、ヘッドスピードやハンディキャップが違う20人のゴルファーがテストしたところ、軽量シャフトでクラブスピードが上がったのはわずか2名でした。
同様のテストはスイングロボットでも行われましたが結果はやはり軽量シャフトにヘッドスピードを向上させる効果は認められませんでした。
実はクラブスピードに上昇効果をもたらすのはヘッド重量であることが分かっていて、軽いヘッドに重いシャフトを挿すと適正なスイングウェイト(バランス)が確保できなくなってしまうことから、プロゴルファーも軽いヘッドに合わせて軽いシャフトを使っているのが真実なのです。
ちなみに、毎年新しく「飛ぶ」と話題のクラブが出ていますが、
ショットトラッキングセンサーが集めたデータによる2017年からアマチュアゴルファーの平均飛距離は1Yも変わっていないそうです…。クラブを買い換えるには他の口実を探した方が良さそうです(笑)
メールマガジン登録
毎月15日8:00AMにメルマガを配信しています。
ゴルフ、ビジネス、ワークスタイル等に関する情報を、メルマガ会員限定のコンテンツも含めて配信中です。
途中からの登録していただいた方でも過去のメルマガアーカイブは全てご覧になれますのでご安心ください。
ご登録は下記のリンクからお願いします。