月刊カジュアルゴルフ2月号に掲載されたコラムです。
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先日同級生のプロと一緒にラウンドした時に、スイングを変えるタイミングについての話になり、やはりオフシーズンの冬が最適という結論になりました。
寒くなるとラウンド数が減って結果を気にせずに練習に集中できることや、芝が枯れてライがシビアになるので特にアイアンやアプローチのボールコンタクトのフィードバックが得やすいこと、コースや練習場が空いていて練習場所の確保がしやすいこと、などが理由として挙がりました。
特に近年はアメリカツアーの開幕が早まった影響で、クラブの新作発表も年末に行われるケースが増えてきました(以前はPGAショーがある2月頃でした)から、気になるクラブの試打も冬に行うケースが多いので、特にシリアスゴルファーにとっては冬は来シーズンの成果をきめる大切な季節と言えます。
2020年8月号のコラムで新しく取り組んだゴルフスイングが無意識にできるまで平均で66日程度を要するというお話を書かせていただきましたが、やはりスイング作りは焦らないというのが1番のポイントです。
新しい動きに取り組む過程では、必ずネガティブな反応が起こります。さらに人間の脳は失うことに対する反応が大きい(プロスペクト理論)ため、新たに得られるスキルよりも今あるスキルを失う不安が勝って、けっきょく元に戻してしまうというケースが多いのです。
しかし成長の本質は失敗から学ぶことですから、新たな取り組みをし試行錯誤した人が最終的にゴルファーとして成長するということを頭に止めて、この冬を有意義な時間にしましょう。