月刊カジュアルゴルフ2022.2号 USGAが障害者ゴルフ大会の開催を決定。ゴルフを通じてよりよい社会を目指します

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全米ゴルフ協会が主催する公式競技として、2022年7月に「全米アダプティブ・オープン選手権」がノースカロライナ州のパインハーストリゾートで開催されることが決定しました。

この大会は、身体障害、視覚障害、知的障害を持つ男女が参加できる54ホールのストロークプレー競技です。

障害者ゴルファーの人口は世界で約250万人と推計されており、障害者スポーツの中でもゴルフは最も人気の競技だと言われています。

ゴルフに限らずこうした障害者へのスポーツ参加支援は心身機能の向上だけではなく、スポーツを通じて社会との接点ができることで、障害の有無を問わず充実した人生を送るための機会として近年は特に重要視されています。

また障害者スポーツは健常者に対しても障害への理解促進につながり、思いやりの心や助け合いといった社会規範の向上、LGBTを含む社会的マイノリティーを受容する多様性を促進するなどの狙いもあります。

WHOによると世界ではこうした障害に苦しむ人々が約10億人(知的障害や性的指向障害も含む)程度いると見られており、日本国内でも人口の7.6%(約950万人)が何らかの障害のある人と言われています。

そうした観点からも、今回世界のゴルフ機関であるUSGAが15番目のナショナル競技として障害者ゴルフ大会の開催を決定した意義は大きく、今後もゴルフを通じてこうした社会貢献が実現されていくことは一人のゴルファーとしても嬉しいニュースになりました。

この記事を書いた人

ゴルフ活動家
ゴルフビジネスに特化したコンサルティング、ゴルフ場のオーナー代理人、ゴルフコース改修プロジェクトマネージャー、人材育成のためのコーチング、セミナーや執筆をしてます。詳しくはプロフィールページをご覧ください。

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