アユタヤはバンコクにも流れるチャオプラヤー川の支流にあたり、運河を利用した交易で栄えたタイの旧主都には、いまも寺院や王宮の跡が残っています。
アユタヤ王朝が繁栄したのは14世紀から18世紀までのおよそ400年間。
ヨーロッパやインド、中国などの東アジアとの中間地点ということもあり、貿易で富を得ては寺院や宮殿を作って繁栄した街で、現在もあちこちに宮殿やお寺が残っています。
18世紀の泰緬戦争(たいめんせんそう)によってビルマの侵攻を受けてアユタヤ王朝は消滅しますが、建造物や石像は破壊された状態で保存されており、1991年にはユネスコの世界文化遺産にも登録されています。
ちなみにビルマ軍はアユタヤ王朝の他にも大清帝国(だいしんていこく)との2面戦争を強いられていたため、アユタヤ陥落後にすぐに移動したため、わずか1年半後にはタークシンがアユタヤの街を奪還したそうです。
遺跡の中は公園のようになっていて、リスも見ることができた。
夜になると遺跡にはライトが灯され、より幻想的な雰囲気になる。
外国人の私に当時を馳せることは難しいですが、この頃からつづく諸外国との交易を重視する政策などは今もなお引き継がれていて、タイ人のフレンドリーシップなパーソナリティに大きく影響を与えていると感じます。
たまには少し足を伸ばして歴史に触れてみることも良い息抜きになります。