成果を出すための思考法『OODA Loop(ウーダ・ループ)』を覚えておこう

『OODA Loop(ウーダ・ループ)』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ビジネスのマネジメントやコーチングを勉強したことがある方なら一度は耳にしたことがあるかもれません。

目次

OODA Loop Decision Making Tools(ウーダ・ループ意思決定ツール)とは?

OODAループとは、Observe(観察)、Orient(状況判断、方向づけ)、Decide(意思決定)、Act(行動)の4つの行動の頭文字をとったもので、元々はアメリカ空軍で空中線に挑むパイロットの意思決定に関する研究から生まれた意思決定モデルです。

生死をかけた極限の戦闘状態では当たり前ですが自分で意思決定をして瞬時に行動をしなくてはいけません。
同じような意思決定モデルでPDCAがありますが、PDCAは外部環境が変わらない前提での行動(品質)改善を目的にしているのに対して、OODAは環境変化が激しく、複雑で予測不能な状態での瞬時の意思決定をすることを前提にしているので、状況が刻々と変わるビジネスやスポーツの現場ではOODAのフレームワークが一般的に使われています。

4つのプロセス

①観察(Observe)

何が起こっているのかを素早く理解し、いまの状況の変化をはっきりと認識します。自分自身の状況と、相手の状況、周囲の状況を”自分自身の視点からではなく”部外者であるかのように見なければなりません。すべての感覚を使って可能な限り多くの情報を収集します。

②方向付け(Orient)

①の観察で見つかったことを振り返り、次に何をすべきかを検討します。意識的な決定を下すには、かなり高いレベルの状況認識と理解が必要です。一部の決定は無意識で直感的または本能的であると言われています。
このステップで重要なことは、行動方針を決める前に、「何を」「なぜ」決定するのかを検討します。
4つのプロセスの中で最も重要なパートと言われています。

③決断(Decide)

決定フェーズでは「どのような行動を取るのか」を決定します。
②では逃げる、攻める、などの方針のみが決まっている状態なので、”どのように”という具体的な行動がここで決まります。
ビジネスなどの組織ではこのフェーズでディスカッションが行われることもあります。

④行動(Act)

選択したアプローチが実際に実行されます。
アプローチの反応やお結果は①の段階に反映され再度観察します。その後もこのループを迅速に回すというプロセスです。

ゴルフに活用すると?

①の状況観察ではコースリーディングなどを普段からやっていると思いますが、②のオリエンテーションが抜けている場合が多いのではないでしょうか?「何を決めるのか?」例えば、セーフティにいくのか、それとも狙っていくのか、ショートで良いのか、それともオーバーさせるのか、そういう方針をすっ飛ばしてクラブを選んだり、スイングに意識がいっているゴルファーに失敗が多いように思います。
皆さんはどうですか?

OODA loopの真実

このOODA loopの提唱者と言われている米国空軍のジョン・ボイド氏はOODA loopについて記事や本に書き留めたことはなく、プレゼンテーションで言及しただけだと言われています。これがOODAループにさまざまな解釈がある理由であり、OODAループモデルは科学的にテストされていないため、これが正しいという証拠も実はありません。

ではなぜこの意思決定モデルがこれほどまでに注目されるのかというと、「刻々と状況が変化する中で迅速に意思決定するため」に適しているからです。

ゴルフをはじめとしたプレー中などはじっくり考えることはできないので、瞬時に判断を下す必要がありますし、VUCA時代と呼ばれる現代ではビジネスや生活の中でも何週間も何ヶ月も意思決定を遅らせることは損をしてしまうことにもなりますから、こうした思考法が注目されている理由かもしれませんね。

みなさんもゴルフで意思決定力を磨いて日常やビジネスにも活かせるかも?

この記事を書いた人

ゴルフ活動家
ゴルフビジネスに特化したコンサルティング、ゴルフ場のオーナー代理人、ゴルフコース改修プロジェクトマネージャー、人材育成のためのコーチング、セミナーや執筆をしてます。詳しくはプロフィールページをご覧ください。

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