月刊カジュアルゴルフ8月号に掲載されたコラムです。
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ゴルフを教えていると「これ、どのくらい練習すれば身につきますかね?」という質問を受けることがあります。“身に付く”とは無意識にできるということなので、これは言い換えれば『習慣化された状態』ということになります。それでは行動や技術が習慣となるにはどのくらいの期間が必要なのでしょうか?
ロンドン大学の健康心理学研究者が96人のボランティアに対して習慣形成の調査を12週間にわたって行ったところ、新たな習慣の自動性を実感するのにかかった時間は18〜254日と広範囲でした。これは新しい習慣が形成されるまでにかかる時間は、行動、パーソナリティ、状況によって大きく異なることを示していますが、データの平均値は66日であったことから一般的には「習慣化66日説」というのが浸透しています。もしこのデータをゴルフの参考にするとしたら約2ヶ月くらいはその動作やドリルを継続するのが良いということになります。
もちろん傾向として簡単で負荷の低い特異なことと、複雑で負荷や強度が高い不得意なことでは習慣化にかかる時間は変わりますから、必ずしも2ヶ月で特定の動きが身につくとは言い切れませんが、始めてみないとそれが習慣が出来るかどうかは誰にも分からないのもまた事実です。また最短でも18日というデータにも注目です。それが身につくかどうかは18日経ってみないと分からないということなので「とにかく18日間はやってみる」というのがレッスンやアドバイスを活かすコツと言えるのかもしれませんね。