月刊カジュアルゴルフ2022.10号 ゴルフのタックインはなぜ?温暖化対策として注目されるシャツだしの是非に迫る。

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今年の暑い夏もゴルフを楽しんだ方も多いと思いますが、温暖化の影響もあって、ズボンにシャツを入れた状態に対して、シャツを出した状態と比較すると運動後の体温が4-5度低いという実証がSNSで話題になりました。

一方でゴルフでは世界中の多くのクラブでシャツの裾をズボンに入れる所謂「タックイン」がマナーとされており、実際にシャツを出してプレーしているプロゴルファーを見ることはありません。

ゴルフはもともと冷涼なスコットランド発祥で、同じく貴族で流行っていたスポーツハンティング(狩猟)の服装でプレーしていたことから、スーツのようなジャケットとネクタイにトラウザーズ(長ズボン)でプレーすることがドレスコードとなっていました。

それが多様な気候のアメリカに渡り人気を拡大していく中で、温暖地では暑すぎるし、あまりにも重厚すぎるので「せめて襟だけは残そう」ということで現代のポロシャツになったと言われています。

しかし16世紀以前のヨーロッパで着られていたシャツは裾の長さが膝まであり、裾をフンドシのように股下から回して前釦で留めるという下着を兼ねたようなものであったことから、シャツは下着でありズボンや上着の下に着るという概念がタックインの由来と言われています。

冒頭のように現代には合わないマナーとも言われていますが、一方でドレスコードという伝統もゴルフという文化の一部であることを考えると、暑いという理由で出してしまうのももったいない気もします。皆さんはどう思われますか?

この記事を書いた人

ゴルフ活動家
ゴルフビジネスに特化したコンサルティング、ゴルフ場のオーナー代理人、ゴルフコース改修プロジェクトマネージャー、人材育成のためのコーチング、セミナーや執筆をしてます。詳しくはプロフィールページをご覧ください。

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